ミナ帯
アトリエシムラには、オリジナルの織り帯とミナ ペルホネンとのコラボレーション帯の2種類があります。ご自身の感性を大切に、着物と帯の取り合わせをお楽しみください。
アトリエシムラとミナ ペルホネンの出会いは2015年。糸井重里さんのご紹介によって、皆川明さんが嵯峨の工房に来てくださったことがきっかけでした。ものづくりに向かう姿勢や、自然を敬う気持ち。素材に対する慈しみや、手仕事を通しての内面世界の表現。和と洋の垣根を飛び越えてお互いの共通点を見つけ、共感しあい、ミナの裂で帯を作ったらどうだろうというアイデアがその場で生まれました。皆川さんの数あるテキスタイルデザインの中から5点を選び、アトリエシムラが帯に仕立てることに。「TOBICHI東京」を舞台に発表されたコラボレーションは反響を呼び、着物を初めて購入するという方にも多くお越しいただきました。
2017年には皆川さんに特別にデザインしていただいた柄を刺繍で起こしました。アクセントとして緯糸(よこいと)にアトリエシムラで染めた糸を織り込むなどコラボレーションが深まり、和装と洋装の境を行き来する自由な感覚をより楽しんでいただけるようになったのではないかと思います。
2019年の3回目の試みでは、これまで特に人気を集めた3柄を新たな配色で作りました。また、地の糸をさらに細くし、緯糸に織り込むアトリエシムラの色糸の分量を増やしました。これによって、しなやかに締めやすく、帯としてより使いやすくなりました。
2024年の4回目の試みでは、アトリエシムラ8周年記念に合わせて、ミナ ペルホネンのテキスタイル「anemone × tambourine」をもとに、帯としてさまざまな着物に合わせてお使いいただきやすいようにと改めてデザインした「アネモネ×タンバリン」が誕生しました。
このコラボレーションを通じて、現代を生きる私たちにとって着物がもっと身近に感じられるように、また、自由な発想で楽しめるようになったらと願っています。