ごあいさつ
アトリエシムラは、染織家・志村ふくみ、志村洋子の芸術精神を継承し、次世代へと繋ぐ染織ブランドとして、2016年に設立されました。私たちは、ブランドコンセプトである「自然と芸術の中へ」のもと、京都・嵯峨野にある「みどり工房」で、美しい自然に囲まれながら、四季折々の草木染めと手機で着物や帯、小物などの制作に日々励んでおります。また制作、販売に加えて、ワークショップ、学びの会、講演会、時には染織ツアーなどを通じ、染織や工藝を中心とした豊かな文化と思想を皆さまと学び、考える機会を積極的に作っています。
変化の激しい現代において、植物の生命から色をいただき、手機で織り上げるという手仕事の営みは、私たちに古来からの叡智を伝えてくれるとともに、真の豊かさとは何かを問いかけているように感じます。アトリエシムラは皆さまとの出会いを大切にし、新しい価値の創造ができるような、常に開かれたブランドでありたいと願っております。
今後ともアトリエシムラの活動にご注目いただき、温かいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
アトリエシムラ代表
志村昌司
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志村 昌司 Shoji Shimura
京都市生まれ。紬織の人間国宝・志村ふくみの芸術精神を継承する、染織ブランド・アトリエシムラ代表。芸術学校アルスシムラ特別講師。京都大学法学研究科博士課程修了。2018年、2021年の二度にわたって新作能「沖宮」(石牟礼道子原作)プロデュース。2022年、オリジナル手織機hatariでグッドデザイン賞受賞。著書に『草木の聲』(京都新聞出版センター)、『夢もまた青し』(河出書房新社)、『文藝別冊 志村ふくみ』(河出書房新社)、監修『別冊太陽 志村ふくみ』(平凡社)など。
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シンボルマーク
シンボルマークが表しているのは「葉脈」です。工房で作り出すもの全てが、自然からのいただきものでできていることを象徴しています。基調色は「鼠色」です。「自分を無にして他の色を生かす色」であり、夜叉五倍子(やしゃぶし)、団栗、桜、白樫、枇杷など、日本の山野にあるほとんどの植物から染めることができる神秘の色でもあります。その鼠色にアトリエシムラの想いを託しています。
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